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【連載第10回】電力自由化にはどんな備えをしたらいいの? ‐一般家庭編‐           

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第9回~第11回では、電力自由化(電力小売全面自由化)の時代にどのように備えるべきなのか考えていきます。
今回は一般家庭において各々がどのような準備をすればよいのか見ていきます。

1. 生活スタイルの確認や見直しをしよう

一般家庭でも、第9回で述べたとおり、電気料金の明細書を確認することで現在の電力消費状況や契約内容の把握を行うことが重要ですが、一般家庭の場合は、そうした取り組みに加えて「生活スタイルの確認及び見直し」を行うことが重要なポイントとなります。

今後新しい電力会社を選ぶ際にも、「ご自宅の電気使用は朝型ですか?夜型ですか?」など生活スタイルについて聞かれることがあるかもしれません。
それによって電力会社のお薦めプランも変わってきます。
きちんと把握しておかないと、損をしてしまうプランを選んでしまう危険性があります。
近い将来、スマートメーターという電力使用量の新型の計測器が電力メーターとして使用されるようになれば、測器が家の中でどの家電製品が一番電気を使っているのか、どの時間帯に電気をたくさん使っているのかなどを把握できるようになるはずですので、こうした把握のための作業はより楽になることでしょう。

2. 生活に密着した様々なサービスに注目!

一般家庭向けには携帯電話サービスやガスとのセットプランなど、生活に密着した様々なサービスが一体となったプランが様々登場するはずです。
例えばガス会社の中には、2017年からはじまるガスの小売全面自由化を見越して、早くも「今後からガスに加えて電気も売れるのでセット販売を始めます」という営業を始めている会社もあるようです。
離れて住む家族の契約をまとめることで安くなるプランなども出てくるでしょうから、ガスや携帯電話などの契約状況、家族の状況などを考慮し、プランを比較して選ぶのがよいでしょう。
うちは電気と何をセットにしたプランなら得なのか、などといったことを考えていくのも面白そうですね。
また、新しく表れる電力小売事業者の中には、地域に根差した小さな電力会社がたくさん含まれているでしょう。
地域電力会社の中には、地元の人から少額の出資を集めているものもありますので、地元の活性化のために一口出資してみるというのも新しい電気への関わり方と言えるでしょう。
企業情報
企業名
RAUL株式会社
事業内容
  • エネルギー自由化推進事業
  • 環境経営・CSR活動支援事業
  • グリーンコンシュマー支援事業
  • ソーシャルビジネス支援事業
設立
2005年3月
URL
http://www.ra-ul.com
ライター紹介

江田健二

慶應義塾大学経済学部卒業 アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。 エネルギー/化学産業本部(リソースグループ)に所属し、電力会社のCRMプロジェクト、大手化学メーカーのSCMプロジェクト等に参画。 アクセンチュアで経験したITコンサルティング、エネルギー業界の知識を活かし、2005年にRAUL株式会社を設立。   著書 『かんたん解説!! 1時間でわかる 電力自由化 入門』

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