今年はシーズンスタートが早い?! 2016年の花粉症事情
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2016年02月03日
一部ではすでにスギ花粉が飛散、敏感な人は対策を!
一方ネット上では、すでに「花粉症の症状が出た」という声が聞かれています。これは、1月上旬の異常な暖かさが原因。春並みの陽気が数日続き、菜の花や桜が咲いたという報告がニュースを賑わせましたが、あの暖かさがスギの芽も膨らませたのです。
気象学的には、1㎠あたり1個の花粉が2日連続で観測されると「飛散開始」と認定されますが、すでに微量ながらスギ花粉は飛び始めています。花粉症は早目の対策が大事、例年症状のひどい人は、しっかり対策を始めましょう。
シーズン前から準備できる花粉症対策
が予防を呼びかけてきます。どのような対策が有効かは人によって違いますが、誰にでも出来て医師も有効性を認めているのは、抗酸化作用の高い食品を多めに採ること。
ポリフェノールや乳酸菌は、アレルギー症状の改善に役立ちます。普段の食生活でも、ポリフェノールが多いと言われる食材(甜茶・たまねぎ・ブロッコリーなど)や乳酸菌(ヨーグルトなど)を意識して取るようにしましょう。
シーズン中のセルフケア 症状が重い人はアレルギー外来へ
①花粉のブロック&除去
マスク・眼鏡・花粉ゴーグルをかける、布団や洗濯物を外で干さない、など
②対処療法(症状を抑える)
抗ヒスタミン薬の点眼薬、ステロイド系の点鼻・点眼薬、
ロイコトリエン拮抗薬などの服薬、点鼻・点眼薬、など
③根治療法(花粉症を元から治す)
減感作療法(微量のスギ花粉エキス錠を舌下に毎日投与する「舌下免疫療法」など)
職場で無意識に「アレハラ」していませんか?
「ちょっと目がかゆくなる時もあるけれど、俺は自分を花粉症と認めない」
「花粉症と思うとよけい酷くなるから、根性で花粉症じゃないことにしている」
自分の話として言う分にはセーフですが、花粉症で苦しむ同僚や部下に対して言うのはNG。アレルギーは「症状」つまり病気です。病気の人に対して「気持ちで治せ」など、精神論を押しつけるのはハラスメントになります。マスクやゴーグルをしての打ち合わせや会議も、本人が望んでそうしているわけではないことを理解して、アレルギーハラスメントにならないよう、周囲の理解が大事です。
奥岡伸子
ライター&イラストレーター。雑誌、実用書、ムック、フリーペーパーなど執筆実績多数。博物館学芸員及びインテリアコ-ディネ-タ-資格を有し、幅広いジャンルの記事に対応する。
web : http://cjwoman.com/