企業力・経営力

ちょっと待った!!国や自治体の補助金申請をする前に           

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企業力・経営力 ,

2015年11月24日

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企業は、「強くて良くて働き甲斐のある」組織を目指し成長しています。

「強さ」は、経費節減、付加価値高のアップ、成長分野への事業の参入など。

「良さ」は、経営理念の従業員への浸透や社会貢献など。

「働き甲斐」は賃金、仕事の任せ方、ワークライフバランス、評価など。

企業は、この3つの柱のうち、その時期においてどの柱に最も経営資源を注入すべきかを選択し、バランスをとりながら成長・発展していきます。

1.公的支援は、国の政策の重点課題と密接な関係あり

中小企業は、特に経営資源が限られていますので、国や自治体の補助金や助成金などの活用は、どの企業も望むところでしょう。企業への直接給付だけでなく、海外展開などは、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)などを通して、進出先の展示会出展を支援するなど間接的な給付もあります。

いろいろな形があるにしても、公的な支援は、政府のその年度の重点施策と密接な関係があり、ここ数年の継続テーマは、「新」の付く取組み。例えば新規事業、新製品・新サービスなどです。直近は、「女性の活躍」に関する取組みとして、例えば、男女の採用、職種、管理職等の人数格差や勤続年数格差を縮める取り組みに対して支給されています。

2.受理前は「なりきり投資家」目線で、受理後は「なりきり姑」目線でチェックを!

通常、補助金や助成金申請の際には現状報告と今後の取組計画を策定し、その計画が達成できれば受給できます。

申請に当たっては、国や自治体の支援意図を確認し、客観的な立場に立って計画作成をチェックしてみましょう。

例えば、新サービスに対する補助金なら、「なりきり投資家」目線でチェックします。①そのサービスは、本当に売れるんでしょうね? ②そのサービスは、皆が「あったら良いな!」と思えるものなんでしょうね? ③絵に描いた餅にならないよう、きちんとした組織体制で取り組めますか? ④そもそもそれを作るためのお金があるのかしら? 補助金は後払いよ~。・・・・・等々。

申請が受理されたら、実施計画の報告が必要です。その審査が通れば支給されます(・・・ということは、通らなければ支給されません)。

実施計画の報告は、「なりきり姑」目線でチェックします。①安い材料があるのに高い材料を買っていないでしょうね? ②1つだけ必要なのに、なぜ2つも買うの? ③領収書がありませんが、本当は支払ってないんじゃないの?・・・等々細かい規定が定められており、契約書についても契約締結日が助成事業開始前の日にちですと受給ができなくなることもありますから、要注意です。

3.申請前に専門家の活用を!

自社において審査ポイントの判断が難しい場合は、事前に経営革新等支援機関などの専門家にチェックしてもらうと安心です。全国商工会連合会専門家派遣事業(補助金申請サポート事業)など、国の無料専門家派遣を活用して、その時々で単発で専門家に診てもらうこともできます。

ただし、複数の補助金や助成金を同時期に申請する場合は、同じ目的のものは申請不可などの諸条件がありますので、留意する必要があります。
ライター紹介

松浦なつひ

㈱会社業務研究所 所長 松浦なつひ

◆資格:経営革新等支援機関、全日本能率連盟認定マスターマネジメント・コンサルタント、日本生産性本部認定キャリアコンサルタント、日本BPW会員(国連経済社会理事会諮問機関)  ◆支援内容:補助金・助成金、経営革新計画、融資金利優遇、女性活躍推進。 TEL:03-3718-0224
web : http://www.k-gyomu.co.jp/
E-mail : matsuura@k-gyomu.co.jp

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