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会社を守る財務戦略(2)           

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Business People in a Meeting and Global Finance Concepts
戻ってくる損金

 

生命保険の中には、保険料の一部が損金で落としながら、後で解約する際には、解約返戻金として、しかも高い割合で保険料が戻ってくるという商品があります。今回はその活用法についてお話しします。

「損金」とは?

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会社にとって、「費用」という科目は大切です。会計上の「費用」は、税法上では「損金」と言います。

「損金」は通常、戻ってこないお金だから「損金」になるわけです。例えば、出張して、その旅費を旅費交通費として落とせば、その経費は「損金」になります。切符を買って、経費で落とし、それでおしまい、そのお金は二度と戻ってくることはありません。

ところが、生命保険の中には、保険料の一部が損金で落としながら、後で解約する際には、解約返戻金として、しかも高い割合で保険料が戻ってくるという商品があります。本来なら、損金処理されたお金は戻ってこないのに、掛けたお金が戻ってくるという商品です。

「損金」で節税効果

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保険料が損金算入できるということは、その間の節税効果もあります。

もちろん、ここでいう「節税」とは、あくまでも「課税の繰延」です。したがって戻ってきた保険料の一部または全額は「雑収入」として課税を受けることになります。 繰延というのは、その時点で課税を受けるのではなく、課税を先の繰り延べることにより、将来その効果を出すという特徴があります。

「課税の繰延」は、「利益」が発生した事業年度の一部を、将来のために「積立」をしておくという考え方ですから、いわば「利益の積立」とも言えます。

生命保険の有効活用を

現在のような先行き不透明な、経済の不安定な時代、せっかく利益が出ても、来年以降も保証されるとは限りません。したがって、こうした時代にあっては特に、会社にとっては、利益が出たら、利益を大切にしなければいけません。

そうした中、現金を保険料にあて、後で現金が戻ってくる、掛けている間は一部損金として認められて節税効果もあるとしたら、社長にとっては、とても魅力的な商品とはいえないでしょうか。しかも生命保険ですから、その間の「万が一」の保障もついています。

こうした「損金」の扱いは、他の商品とは違い、人間の命に係わる生命保険という商品の独特のものかもしれません。だからこそ、認められているのかもしれません。

生命保険で「利益の積立」、前払いした費用を有効に活用することができる希少価値の高い金融商品なのです。こんなすばらしい商品を利用しない手はないと言えるでしょう。
ライター紹介

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K.Sソリューション 代表 底田 一枝

国学院大學短期大学国文科卒業。英国留学(アビーミショナリースクール)1年。マーケティングリサーチ会社勤務後、 某国内生命保険会社に勤務。2011年FP事務所「K.Sソリューション」設立。 川口法人会会員、サイタマ・レディース経営者クラブ会員、一般社団法人日本オオカミ協会会員。
E-mail : sktkazu_ba_1990@yahoo.co.jp

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