企業力・経営力

人手不足にならない企業とは(その1)           

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企業力・経営力 ,

2016年05月11日

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売上増の見通しは立つのに、人手不足で営業が思うようにいかない、生産量を上げることが出来ない。日本の生産人口の減少に歯止めがかからないいま、この傾向は今後も続くと予想されます。しかしそんな中でも採用に悩まない企業もあるのです。今回から2回に分けて、人手不足にならないためにどうしたらいいか、お話ししましょう。

人手不足で企業経営に赤信号が・・・

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私は、経営コンサルタントとして日々中小企業経営者様からご相談を受けています。販路開拓、利益向上、新商品開発などが主なテーマですが、お話を伺っているうちに、閉塞感がある企業に共通の悩みがあることに気付きました。そう、人手不足です。

アルバイトやパートが集まらないので、営業時間を短くしたり、休日を増やしたりしているラーメン屋さんは、せっかく行列ができる店として認知されたのに、売上は横ばい、2号店を出店できません。

確かな技術で定評がある内装工事業の会社では、中堅どころの職人さんが退職された後人員の補充ができず、社長は現場対応に追われ、本来の仕事である経営判断やトップ営業に時間を割けません。徐々に売上が下がり始め、もう2年になります。

生産人口は20年で10%以上減少

日本全体の統計データにもそのことははっきり出ています。日本の生産人口(15歳から64歳の年齢層)は、この20年で10%以上も減少しており、この傾向をもう押し止めることはできません(総務省統計局「人口推計」平成26年10月1日現在)。

経営を成り立たせる大前提である「ヒト、モノ、カネ、情報」。もっとも大切であるヒトの不足により、必要な仕事が十分できない、新しい取り組みができない。人材不足はイコール、企業経営を危うくしてしまうのです。

人手不足に悩まない企業の特長とは?

そのことに気付いて以来、私はことあるごとに経営者様に「御社では人手不足でお困りではありませんか?」と尋ねることにしました。

多くの経営者様が「うちも困っているんだ」「若いひとはすぐ辞めてしまう」、と嘆く中、少数ですが、「いや、うちは全く困っていないんですよ」「ここ数年、辞めた人はいません」という回答が返ってくる企業に出会いました。

不思議に思った私は、さらにその理由を尋ねたところ、人手にまったく困っていない企業については、いくつかの特長があるように思われました。

一つは、強力な商品をもっていること、二つ目は働き方の自由度です。

次回はこれらの特長持った企業を紹介します。
ライター紹介

池田様

池田史子(いけだふみこ) 中小企業診断士。

ITベンチャーに創業メンバーとして参画し、クラウド・サービスの開発責任者として、システムの企画・開発、従業員採用・育成、組織作りに携わる。2009年中小企業診断士に登録し、2011年独立。現在は、行政や金融機関を通じて、さまざま業種、業界の中小企業、創業者へのコンサルティングを行っている。融資と補助金に強い事業計画立案と実行支援に強みを持つ。 ビジネスにおけるマインドのあり方に興味を持ち、ダイバーシティ経営、ジェロントロジー、企業と働く人とのパートナーシップを研究している。

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